年末調整を楽しくするために

佐々木総研

人事労務

そろそろ年末調整のことを考えて、“ユウウツ”になる方がいらっしゃるかもしれません。年末調整を安心して楽しくするために、準備のポイントをあげてみました。

① 事前準備は万全に

年末調整業務は、時間との勝負です。あわてないために、1月から10月までの課税支給額、社会保険料、所得税の累計をチェックしておきましょう。給与ソフトによっては、社会保険の保険料率を変更の際、計算画面の数字にロックをかけていなかったばかりに、数字が変わったということもあります。年末調整の計算に入って衝撃の事実に気づくよりも、早めにチェックして安心しましょう。

② 中途入職の方

前職分の源泉徴収票を早めに提出してもらいましょう。年末調整計算後に源泉徴収票を提出されると、再計算しなければなりません。特に昨年末に前職を退職された方は、今年1月に給与が支給されている可能性が高く、特にご注意ください。ご本人は意外と覚えていないものです。

③ 扶養控除の見直し

平成23年分の所得税から、年齢16歳未満の扶養親族(年少扶養親族)に対する扶養控除(38万円)と年齢16歳以上19歳未満の人の扶養控除の上乗せ部分(25万円)が廃止されました。平成8年1月2日以後生まれの方は、控除対象扶養親族とはなりません。「計算が違うのでは?」との誤解を招かないためにも、事前に「昨年と比べて変わった点」を周知し、すっきりとさせておきましょう。

経営コンサルティング部 人事労務支援課

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