人材採用が難しい時代へ
石井 洋
人事労務近年、色々な病院・医院様をはじめとした様々なお客様から「ハローワークを通じて人が採用できない、そもそも応募がない」等のご相談を頂く機会が増えてきました。今後、少子高齢化に伴う労働人口の減少がますます進むことから、更にその傾向が進んでいくことは間違いないものと考えられます。実際にその一つの現れとして、厚生労働省が今年3月31日に発表している「職業紹介事業報告書」によると、民営の職業紹介への求人数は有料・無料も含めて約557万件(前年比8.7%増)、手数料収入が約3,535億円(前年比1.4%増)となっており、職業紹介への求人と紹介を通じた採用が増えているのは明らかだと思います。
実際に有料の職業紹介による常用(常勤)の方の就職件数をみると、看護師が約53,991件(前年比16.8%増)となっており、看護師の紹介についてはその傾向が顕著です。今後、人材確保がますます難しくなることが想定されることから、求人にあたって給与・労働時間・働きやすさ・教育システム等、自社の良さを最大限アピールすると共に、採用した職員がいかに継続して働けるようにするか、という視点がより重要になってきそうです。
人事労務課 マネージャ
著者紹介
- 人事コンサルティング部 部長
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