【平成30年度診療報酬改定速報】平成30年度診療報酬改定「改定率」の行方
長 幸美
アドバイザリー<参考>【速報】平成30年度診療報酬改定資料 答申出ました!
昨日、様々なメディアで診療報酬改定の改定率について記事が出されています。
本体部分の引き上げ率については、政府・与党の内定情報が出てきていますが、
今回の改定については、前回改定(0.49%増)を0.06ポイントだけ上回る「本体(技術料)を0.55%増」とすることで固めていく意向であることがわかってきました。
精査中の「薬価・材料部分に関しては」マイナス改定の見込み(△1.4%)ですが、新薬創出加算の見直しなどで、更に▲1.7%程度まで拡大する見込みがあるとのことで、全体(ネット)での改定率は1%を超える見込みとなっています。
今回同時改定となる、介護報酬については0.5%程度、障害福祉の事業所に対する報酬は0.3~0.4%程度のそれぞれプラスとする方向であるとの報道記事がありました。
日本医師会は「医療従事者への手当」などに適切な財源の確保を求めていましたが、調剤の引き下げ分を医科の引き上げ財源に充てるという何とも複雑な思いが残る内容です。
日医は、財源の配分について、「医科:歯科:調剤=1:1.1:0.3」の配分を見直し調剤からいかに財源を充当するように主張しているようですが、調剤側としては受け入れがたい内容となると思われます。
13日には基本方針も出て、入院基本料の体系の見直しの方向性などが出てきています。来年3月に向けて、審議もいよいよ大詰めになってきているようです。
経営支援課
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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