所得補償保険と休業損害保険
弓削 貴裕
アドバイザリー名前だけ見ると違いの分かりにくい2つの保険ですが、その差をご存知でしょうか?
どちらも何かの損害が起きたときに助けてくれる保険ですが、対象となる損害が違っています。
所得補償:被保険者(個人)が病気やけがで働けなくなった時のための保険です。被保険者(個人)が病気やけがによって就業不能となった場合に、被保険者が喪失する所得に対して保険金を受け取れる仕組みで、職業に従事している方が対象になります。例えばスキーで骨折し1 か月仕事を休むことになった等。
休業損害:思わぬ事故により休業した場合の損失等に対する保険です。思わぬ事故とは、火災や落雷、台風による風災や水災、食中毒や特定感染症などを指します。いわゆる、火災保険の対象となる事故に食中毒や特定感染症を付け加えたものです。例えば、大雨による浸水でお店をしばらく休業することになった等。
こういった事故により、休業を余儀なくされた場合、その損失等に対して保険金が支払われる仕組みになっています。※令和3 年1 月1 日より、新型コロナウイルスも特定感染症に含まれることになりました。コロナ禍において、非常に注目されているこれらの保険ですが、目的を間違って加入されているケースもよく見られます。
必要な補償は何なのか、しっかりと分析したうえでご加入のご検討をお勧めいたします。
ライフプラン・リスクマネジメント課 マネジャー
著者紹介
- 経営プランニング部 部長
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