令和4年度診療報酬改定
長 幸美
アドバイザリー令和4年度診療報酬改定の全貌が少しずつ明らかになってきました。
改定率は本体で0.43%の微増であるものの、薬価や材料費を加えると、マイナス改定となります。
1月26日には、中医協で「個別改定項目」・・・いわゆる短冊といわれるものが出され、具体的議論の全容がみえてきました。
まだ具体的な点数や数値は入っていませんが、非常に厳しい内容になっています。
何が厳しいのでしょうか?
ひとつは、「機能分化」と「働き方改革」です。一定の時間の中で、やるべき医療をしっかりと提供してほしい・・・具体的に言うと、「なんちゃって〇〇」を排除していきたいということです。かかりつけ機能を在宅療養支援診療所(病院)は求められていますが、現在のように感染拡大したときにもかかりつけ機能を発揮した診療を行ってほしい、生活を支えるためには医科歯科連携や医介連携、医薬連携が欠かせません。その連携の実績を重ねる・・・というところが問われてきています。
クリニックの外来の「データ提出」や「オンライン資格確認の活用」にも評価がついてきています。これは作業効率を図り、「対人援助」に重点を置き、機能分化・地域包括ケアを推進したいということの表れでしょう。次の改定の前哨戦ともいわれている今回の改定。点数が上がった下がったではなく、視点を切り替えていく必要がありそうです。
医業コンサル課 シニアコンサルタント
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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