「MMPG令和5年度税制改正対応セミナー~医療・福祉・介護経営の視点を中心として~」に参加して
佐々木 大
税務・会計2023年1月30日、MMPG(メディカル・マネジメント・プランニング・グループ)主催の「令和5年度税制改正対応セミナー ~医療・福祉・介護経営の視点を中心として~」に参加してきました。
■MMPGとは
MMPGとは「メディカル・マネジメント・プランニング・グループ」のことです。医療介護福祉事業のお客様を顧問に持つ会計士・税理士を中心に結成された全国組織で、100を超える会員がいます。当社も、MMPG設立初期から参画しており、会員間で医療介護福祉経営に特有のノウハウを共有し、お客様にご提供しています。
わたしは、数年前よりMMPGの税制会計研究室の副室長を勤めさせていただいています。
■令和5年度税制改正対応セミナー ~医療・福祉・介護経営の視点を中心として~
こちらのセミナーは、MMPGの会員向けに企画したものです(一般向けではないので、MMPG会員の方しか受講できません)。毎年「品川 芳宣先生」と「青木惠一先生」の対談形式で実施しています。税制改正内容をただ追うのではなく、両先生の個性的かつ的確な主張・指摘を交えながらのお話は、とても人気があります。
■医療介護福祉経営の視点で考える税制改正大綱
下記、速報ではありますが、セミナーに参加してわたしが考えていることを列挙してみます。今年度は「認定医療法人制度の延長」や「贈与の持ち戻し期間の延長」など、資産税関連のトピックが多いです。
- 医療法改正を前提として、認定医療法人制度が3年3か月延長される。本制度活用を迷っている方には朗報。関係者(持分保有者)の納得と合意には時間がかかる場合もあるので、制度の趣旨や意味合いについての理解を促すサポートをする必要がある。
- 贈与前加算の期間延長など、相続対策の在り方について検討が必要。持ち戻し期間が延長されても、暦年課税制度が使えないわけではない。相続対策の原則どおり、早めの計画と見直しが重要か。
- 2023年10月1日からスタートする「インボイス制度」は、消費税の非課税売上の多い医療介護福祉事業者の方々については、比較的影響は少ない。しかしながら、BtoBの収入について相手先リストアップは必要。適格請求書発行事業者に登録すべきかどうか、慎重に検討をする。
今後も顧問先の皆様に適切な情報提供をして参ります。経営に関すること、なんでもご相談くださいませ。
■MMPG(メディカル・マネジメント・プランニング・グループ)
https://www.mmpg.gr.jp/index.php
■「詳解 財産・資産評価の実務研究」(野村資産承継研究所 監修 / 品川 芳宣 著)
https://www.zaikyo.or.jp/publishing/books/009902.shtml
■「医師・歯科医師のための 「税金」と「経営」のエッセンスがわかる本」(青木惠一 著)
https://www.zeiken.co.jp/store/book/detail/4449
2023.1.30
株式会社佐々木総研 代表取締役 税理士 佐々木大
著者紹介
- 佐々木総研グループ 代表
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