今までと同じ経営で大丈夫なのか? ~円安と企業資産防衛について~ 

松藤 仁

リスクマネジメント

【円安とは?】 

昨今、ニュースで34年ぶりの円安という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。円安とは、簡潔に言えば日本円の価値が下がることを指します。 

この円安状況は企業運営にとって様々な影響を与える要因の一つとなります。 

【円安状態での日本】 
円安は輸入品の価格を押し上げます。日本は輸入が多い国であり、資源や原材料、エネルギー、食品、機械などの多くを海外から輸入に依存しております。このため、円安によりこれらの輸入品の価格が上昇します。皆さんも最近の物価上昇を肌で感じているのではないかと思います。物価上昇は企業にとって必要経費が高くなり企業経営に大きな影響をもたらしてしまいます。 

さらに、このような状況下では新たな従業員様を雇う費用や、既存の従業員様を守るための費用である人件費も増加していきます。従業員様も個人として生活が掛かっているため、より良い条件を提供する企業に流れる傾向があります。そのため、同業他社との競争が激しくなり、よい人材を確保するためには結果として人件費が増えてしまいます。 

【対応策はないのか?】 
様々な対応策がありますがまず取り組みやすいのが現在の経費を見直すという事です。 
これは企業努力としてどの業種、業界でも取り組むことが出来る対応策になります。例えば電気をこまめに消すことを徹底してみたり、通信料やネットワーク使用料を見直してみたり様々な方法があります。今一度会社にかかる経費に無駄がないかを見直してみてはいかがでしょうか。 

【将来の企業資産を守る】 
今の経費を見直す事で現状の企業資産を守ることが出来る可能性があります。ですが現状だけを見るだけでなく将来も見据えた時に更なる一手となる対応策も企業資産を守っていくうえで非常に重要になってきます。 

将来の企業資産を守っていく方法も様々ありますが、企業の置かれている状況によって適切な対応策を選択していく必要があります。少しでも不安や相談事があればいつでもご連絡ください。 

2024年4月11日

著者紹介

松藤 仁
経営プランニング部 ライフプラン・リスクマネジメント課

制作者の直近の記事

コラム一覧に戻る
お問い合わせ

PAGE TOP