診療報酬改定の影響
長 幸美
アドバイザリーさて、4月の診療報酬改定で皆様の医療機関ではどのような影響があったでしょうか?
思った以上に影響がなかった医療機関さまもあれば影響が大きくて頭を抱えている医療機関さまもあると思います。
この改定の大きな流れは、急性期医療の適正化と病床の機能分化(回復期、慢性期、在宅を含めた機能分化)となっています。
7対1の看護必要度も、回復期リハビリテーションのアウトカム評価も、かかりつけ医機能の評価も、調剤薬局の見直しも、 全てが「機能分化」により説明がつきますし、この先にあるものは、地域包括ケアシステムです。
このように考えていくと、「どうしたら点数が取れるか」ではなく、「地域の中で医療機関・介護事業所がどのような機能を求められているのか」を的確に把握し、どう転換するのかが問題となってきます。
その解決のための第一歩としては、「自院の提供できる医療機能・医療資源を正しく把握する」ことが考えられます。自院の強みは何か、地域の中で期待されていることは何かを冷静に判断して、「残していく機能」「強化すること」を明確にして、弱い部分は「地域の中で連携していく」ことで立ち位置を明確にしていくことが重要であると考えています。2年後、さらに10年後どのような病院になっていたいのか、地域をどう支えたいのか、これを機に考えてみませんか?
経営支援課
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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