社労士モリの映画あれこれ④~「リメンバー・ミー」(2017年・アメリカ)~
森 𠮷隆
その他この作品は、2018年3月に配信された内容です。
この作品はレンタルも開始しているようですので、3連休何をしようか迷っている方、必見です!
過去の紹介記事も併せて、ぜひ参考にしてみてください。
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つい最近発表されたアメリカーアカデミー賞で見事、最優秀長編アニメーション賞、最優秀主題歌賞と2部門を制覇したこの作品。
製作は「トイ・ストーリー」を皮切りにCGアニメで質の高い作品を送り続けていたピクサー社。
とはいっても私個人としては、最近のピクサー作品は初期のものに比べて、やや物足りなさを感じていたのですが、この作品はアカデミー賞受賞にふさわしい作品の出来栄えで堪能しました。
舞台はメキシコ。主人公は音楽が大好きでミュージシャンを目指す少年。しかし彼の一族はある事情で音楽が禁止されているので、そのことは秘密。
ところが自分のひいひいおじいちゃんが、実はかつて有名なミュージシャンであったことを知り、彼の霊廟に忍び込み飾られていたギターを手にしたところ、なぜか死んだ祖先が暮らす「死者の国」へ…。
まずアニメーションらしい色彩の美しさに目を奪われます。
特に「死者の国」のカラフルな描写とユーモアあふれる世界観がこの作品の魅力を支えています。
メキシコの死者の日をモチーフに「先祖の死者が、生者である子孫の元を訪れる」というシチュエーションを利用したストーリー展開も秀逸で、まるで我が国のお盆を連想させる点は、日本人としても親近感が湧きます。
そして何よりも描かれるのは普遍的な家族愛。特にクライマックスは私自身不覚にも涙が…。これは正直想定外でした(苦笑)。ネタバレになりますので詳細には触れませんが、この感覚は子供よりむしろ大人の方が、グッとこみ上げるものがあるかもしれません。
そして観客の涙腺を緩ませるかの如く、絶妙に流れる主題歌「リメンバー・ミー」
音楽を嫌う家族を描きながら、最後はきっちり音楽の素晴らしさを謳い上げる、これはまさに音楽という芸術への賛歌。確かに予定調和の展開といえばそれまでですが、それ故の安心感と幸福感がこの映画には感じられるのです。
人事労務課
著者紹介
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人事コンサルティング部 労務コンサル課 シニアコンサルタント
(特定社会保険労務士)
「WOWOW映画王選手権」2001年、2002年本戦連続優勝、2011年本選準決勝進出、2013年本戦準々決勝進出。2012年「スカパー!映画クイズ選手権」本選優勝。映画検定1級(2014年は首席合格)。
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