ケアマネージャーの本来の役割を熟考してみては?

市川 隆志

アドバイザリー

介護保険制度は、加齢に伴って生じる心身の変化による疾病等により介護が必要になった時に、その方に必要なサービスを提供し、尊厳のある自立した日常生活を営むことができるように、創設されました。
主な目的は、①自己決定の尊重②生活の継続③自立支援となります。
介護保険におけるケアプランをマネジメントしていくのが、ケアマネージャーであり、その役割は大きく、その内容如何により利用者の生活の質も大きく左右されます。にもかかわらず、利用者の目線ではなく、利用者の負担が増えるからと利用制限をかけたり、同一事業所の通所サービスを多く入れるあまり、大切な日常生活の上での支援ができてなかったりするケースも見受けられます。
また、医療的な背景が多いにも関わらず、『医療機関は、敷居が高い』と話しづらさを主張される方もいらっしゃいます。
本来の「自立支援」「住み慣れた地域での生活を支える」というコンセプトを維持する為、何が必要か、と考えていく中では、「医療」に必要な知識をしっかりと入れ、医療機関と連携していくことが不可欠です。「医療」について「無知」であるということを自覚し、教えを乞う姿勢を持ち、努力することが大事になります。
ケアマネージャーは、『公正中立』であるべきと言われています。ゼロベースで今、利用者にとって、何が必要で、何が大事なのかもう一度、原点に立ち返り、熟考していく必要があるのではないでしょうか。

経営コンサルティング部部長

著者紹介

市川 隆志
医業経営コンサルティング部 部長

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