2019 年(令和元年)分の確定申告の変更点は?
江口 裕子
アドバイザリー2019 年(令和元年)分の確定申告の改正点の一つに、スマートフォンでの確定申告の適用範囲の拡大があります。
給与所得者に関しては2 ヶ所以上から収入を得ている方や、一時所得、公的年金等やその他の雑所得も申告できるよ
うになりました。加えて、所得控除に関してはすべての所得控除が対応可能になりました。
現時点では個人の事業主の方には利用できないのですが、会社勤めの方などは便利になるのではないでしょうか。
(国税庁ホームページより)
また、少し気が早いですが2020 年(令和2 年)分の確定申告からの大きな変更点のひとつに「基礎控除額の引き上げ」と「青色申告特別控除額の変更」があります。「基礎控除額」は現行の38 万円が改正後は48 万円となり10 万円引き上げられます。一方、「青色申告特別控除額」については65 万円が55 万円に引き下げられますが、現行の65 万円の要件に加えて電子申告又は電子帳簿保存を行うと、引き続き65 万円の控除が受けられます。
いずれにしましても、紙媒体の申告ではなく、電子による申告・保存が求められていくようです。
税務会計4 課 シニアコンサルタント
著者紹介
- 税務会計コンサルティング部 税務会計3課 マネジャー
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