年末調整手続の電子化のメリット
谷 明日香
税務・会計令和2 年分の年末調整から、生命保険料控除、地震保険料控除及び住宅借入金等特別控除に係る控除証明書等について、勤務先へ電子データにより提供できるようになり、年末調整手続の電子化に向けた施策が実施されます。
年末調整手続を電子化することにより、以下のようなメリットがあります。
≪従業員のメリット≫
- 手書きによる手続(年末調整申告書の記入、控除額の計算など)を省略できる
- 書面で提供を受けた控除証明書等を紛失した場合の、保険会社等に対し再発行を依頼する手間が不要
≪勤務先のメリット≫
- 年調ソフトで作成した年末調整申告書データを利用することで、控除額の検算が不要
- 控除証明書等データを利用した場合、添付書類等の確認に要する事務が削減
- 年末調整申告書作成用ソフトウェアで控除申告書を作成するため、記載誤り等が減少し、従業員への問合せ事務も減少することが期待される
- 書面による年末調整の場合の書類保管コストの削減
詳細については担当者にお問い合わせください。この機会に電子化を検討されてみてはいかがでしょうか。
参考:国税庁「年末調整手続の電子化に向けた取組について(令和2 年分以降)」より
税務会計4 課
著者紹介
- 税務会計コンサルティング部 税務会計3課
最新の投稿
- 2023年8月22日税務・会計【電子帳簿保存法】電子取引データの保存について ~準備すべきことを確認できるフロチャートの紹介~
- 2023年3月31日税務・会計相続時精算課税制度と暦年課税制度の見直し
- 2022年11月2日税務・会計国税のスマホアプリ納付 12月1日から利用開始、決済手数料なし
- 2021年11月5日税務・会計令和3年分年末調整、記載例等を表示するQRコードを申告書に印字