【医療介護あれこれ】オンライン資格確認③
長 幸美
アドバイザリーオンライン資格確認について、何度かこちらで情報提供をさせていただいていますが、ご検討は進まれていますでしょうか?
11月に厚労省から「加速化プラン」なるものが出されました。
いわゆる導入支援費の補助割合を拡大する内容です。
(出典:厚生労働省保健局「オンライン資格確認導入に向けた追加的な財政補助」より)
全体のスケジュールとしては、2021年3月末までに「健康保険証利用の本格運用」「医療機関等の6割程度での導入を目指す」とされています。また、2023年末までに、おおむねすべての医療機関等での導入を目指し、マイナンバーについてはほとんどの住民がカードを保有することを想定されています。
現状では17.3%の「顔認証付きカードリーダー」の申し込みになっており、調剤薬局では約30%の申し込み数になっているものの、診療所では11%と申し込みが進んでいない状況があります。これを何とか6割に近づけていきたいというところでしょう。
今回出されている財政補助としては、当初改修費等の補助は上限額を決められ、回収費用の半額補助とされていましたが、今回、一定の補助上限額まで、実費補助が出るという風に変更されました。
その他の費用の内容は①オンライン□確認の導入に必要となる資格確認端末(パソコン)の購入・導入、②ネットワーク環境の整備、③レセプトコンピューター、電子カルテシステム等の既存システムの改修、等とされています。
また、今回、この補助金の対象は「令和3年3月末までに顔認証付きカードリーダーを申し込んだ医療機関・薬局を対象とする」という一文が付け加えられています。
令和3年3月を過ぎてもカードリーダーの申し込みはできますが、補助金を受けて改修を検討されている医療機関さまはベンダーと相談しながら検討されてください。
<参考資料>
■オンライン資格確認の導入について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08280.html
■健康保険証の確認がオンラインで可能となります。
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000663427.pdf
■オンライン資格確認導入に向けた準備作業の手引き
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000699397.pdf
■オンライン資格確認導入に向けた追加的な財政補助について
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000699906.pdf
医業経営支援課
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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