【医療介護あれこれ】グループホームへの訪問診療について(QAより)
長 幸美
アドバイザリー今回は弊社に寄せられる質問の中から、グループホームの入居者へは訪問診療・訪問看護が入れるのか?という質問を取り上げていきたいと思います。
障害者と高齢者ではグループホームの意味合いが少し変わってきます。
■グループホームとは
認知症グループホームは、認知症高齢者が住み慣れた地域での暮らしを継続できる地域密着型サービスです。 少人数のなじみのコミュニティの中で、適切な認知症のケアを受けながら、平穏な暮らしを営むことができます。 入所条件は、医師から認知症の診断書などで、施設によっては生活保護の受給者でも入所可能です。
一方、障害者グループホームは、知的・精神・身体等の障害者が、地域のアパートや戸建て住宅等において、家庭的な環境の中で障害者グループホームの職員による支援を受けながら、共同生活を送るものです。多くは日中作業所等で作業を行うことが多いです。
■グループホームの人員配置
いずれのグループホームも「住まい」です。医師の配置要件もありません。
高齢者のグループホームの場合、日中の活動時には利用者3人に介護職員1人の人員配置が求められています。また、看護職員の配置や訪問看護ステーションとの連携による体制については加算がついています。
一方医師の配置基準は定められていません。
あくまでも医師の診察は外付けのサービスであると考えられています。
■グループホームで訪問診療はできるか?
前述の人員配置にもあります通り、医師の配置基準はありません。したがって診療が必要な場合は外来受診や訪問診療を利用することになります。
訪問診療は利用者本人と訪問診療を行う医師の間での同意が必要になります。
医業コンサル課
著者紹介
- 医業経営コンサルティング部 医業コンサル課 シニアコンサルタント
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