予算管理のおすすめ
楢橋 信一
その他経営者の皆様は、現状の経営成績を評価するにあたり、何らかの指標を比較対象にしていることと思います。いくつかの比較対象の中から今回は「予算」、つまり自ら立てた目標との比較評価をご紹介します。
予算との比較は、一般的に「予算管理」と言われており、対象期間が単年度の「短期」、3~5年間の「中期」、更に長い「長期」に分けられます。また、予算を大別すると、「売上予算」・「原価予算」・「経費予算」・「利益予算」に分けられ、決算書の一つである損益計算書の体系・項目と紐づいております。
簡単な予算策定方法の一つとして、これまでの実績(決算書)をもとに、次年度の目標を立案するアプローチがあります。例えば、売上は〇%増やしたいとか、人員を〇名増員予定といった将来を展望する要素を反映させて数字を作り込みます。
予算が完成すれば、これをP(計画)D(実行)C(評価)A(改善)サイクルに落とし込んで回していきます。このうち「C(評価)」のフェーズでは、月次試算表との比較で経営成績の現状を評価することができます。毎月の評価の中で、予算に足りていない項目に対し残りの期間でどのような改善策を打っていくのかなど、リアルタイムに対策を検討することでより迅速な意思決定を図ることが可能になります。
昨今の経営環境の激変下において、なお一層予算管理の重要性が高まっております。
皆様におかれましては、ぜひ予算管理を導入して、毎月の会計報告を現状の評価と今後の取り組みを明確にする機会にしていただければと思います。
弊社では、税務会計コンサルティング部の会計報告に加えて、経営サポート課による予算管理(短期計画・中期計画)のご支援も行っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
総務課 マネジャー
著者紹介
- 総務部 部長
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