確定拠出年金の運用

山田 広子

リスクマネジメント

確定拠出年⾦には、企業型(企業型DC)、個⼈型(iDeCo)に関係なく、「元本確保型」、「元本変動型」の運用商品が⽤意されています。

「元本確保型」と言われる商品は、元本割れのリスクはありませんが、低金利では資産を大きく増やすことができません。「元本変動型」と言われる商品は運用により資産が大きく増えることもありますが、元本が保証されないというリスクがあります。

確定拠出年⾦は⾃⼰責任で運⽤する仕組みのため、運⽤商品の選択、変更は⾃分⾃⾝で行っていきます。年齢や環境の変化、運⽤実績によって保有している資産のバランスが変化することもあり、資産構成割合など運⽤の状況が変わっていきますが運⽤商品の変更の⼿続きとして「配分変更」と「スイッチング」の2つの⼿段があります。


■配分変更
毎⽉の掛⾦で購⼊する、運⽤商品の種類や配分割合を変更することです。配分変更に⼿数料はかかりません。配分変更を⾏っても、これまで積み⽴ててきた資産の割合は変更されません。

■スイッチング
これまでに積み⽴ててきた資産の商品構成などを変更することです。
例えば、投資信託(元本変動型商品)の利益相当分を売却し、かわりに元本確保型の商品を購⼊することにより利益を確保する、また、資産割合見直し(運⽤を続けていくと資産配分割合が変わるため)のために「リバランス」を行う際の手段です。

「配分変更」「スイッチング」を活用し運⽤商品の変更、見直しを定期的に行っていくことがリスクを抑えリターンを安定していくことに繋がります。

短期的な値動きに左右されて頻繁に運⽤商品の変更をするのは好ましくありませんが、年齢や環境の変化、運⽤状況のレポートが届いた際など定期的なスケジュールを決めて運⽤状況をチェックすることがポイントです。

定期的なチェックと⾒直しで、リスクを抑え安定したリターンを期待できる運⽤をしていきましょう。

2023年5月26日

著者紹介

山田 広子
総務部 総務課

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