2024年から新NISA始まります

弓削 貴裕

リスクマネジメント

しばらく物価上昇が続きそうな気配のある今日この頃、皆様はご自身の資産をどのように形成されていますか。 
物価上昇とは反対に預金金利が上がらない中では、銀行の預金が物価上昇に見合うほど増えない、つまり貨幣価値が下がるという状況に追い込まれています。 
「これまでは1回の買い物が3,000円で収まっていたのに、今は4,000円を超えるんです」 というようなお話をよく聞くようになりました。 
預金は突然の出費に必要な資産だとは思いますが、すぐに使う予定の無い預金は預金のままで良いのでしょうか。 
保有資産をせめて物価上昇に負けないくらいに維持できれば・・・ 

その手段の1つとして今注目されているのが、NISAです。 
そもそもNISAとは、決められた金額までの投資であれば、その利益に対し課税しませんという制度を指します。 
預金でもわずかな利息に対し税金が課されるところ、投資で出た利益を丸々受け取れる優遇制度なのです。 
投資ですから損をすることも想定したうえで取り組まなければなりませんが、ただでさえ貨幣価値が下がっていく状況では活用するメリットも大きいのでは。 

ポイントは、 
◦投資上限額が決まっている 
◦非課税期間も定めがある 
◦NISAの口座は1人1口座と決まっており、複数の金融機関で作ることはできない 
◦自由に売り買いできるタイプと積立タイプがある 
などが挙げられます。 

このNISAが2024年1月にリニューアルします。 
特に長期目線で運用しやすくなると感じており、これまで使いにくかった点が改善されそうです。貯蓄から投資へという流れが加速するかもしれません。 

多くの方は損する可能性に注目しがちですが、置いておくだけで価値が下がる時代です。 
少しでも増やす努力が、将来の資産形成に繋がると信じています。 

金融庁「NISA特設サイト」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html (2023年6月5日) 

2023年6月5日

著者紹介

弓削 貴裕
経営プランニング部 部長

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