「データの見える化」によるDX推進効果
赤嶺 奈美
DX推進日常業務において、Excelなどのスプレッドシートを用いてデータを扱うことは一般的ですが、これだけではデータの真の価値を最大限に引き出すことは難しいことがあります。その解決策として、「データの見える化」が注目されています。
当社でも、Microsoft社のPowerBIを活用した「データ見える化支援サービス」を提供しており、これにより数値や統計情報がチャート、グラフ、ダッシュボードなどで視覚的に表現され、ビジネスデータが一目で理解できるようになります。データの見える化は情報の共有、意思決定のサポート、業績のモニタリングなど、多岐にわたる側面でその効果を発揮します。
例えば、売上データを地図上に表示するだけでも、販売地域の傾向や成長ポテンシャルを視覚的に把握しやすくなります。これを活用することで、新たな市場戦略や販売戦術を考えるきっかけとなります。
さらに、データの視覚化を進める際、足りないデータや誤ったデータも明らかになります。例えば、あるプロジェクトの進捗状況をダッシュボードで表示した際、特定のデータが不足していることに気付くかもしれません。これは、データ収集プロセスの改善や新たなデータの収集を促す機会につながります。
複雑な情報が理解しやすくなるということは、会議やプレゼンテーションにおけるスピーディかつ効果的な意思決定にも大きく影響します。問題の早期発見や対策の立案にも役立ちます。
将来、データの活用が日常的なものとなることは確実です。これまでの通常の資料や報告書が徐々に姿を変え、新たなデータ視点が重要とされる日が近づいています。未来を見据え新しいデータの視点に慣れるために、今あるデータだけでもどのように視覚的に表現できるか試してみることをお勧めします。データの力を最大限に引き出し、競争力を高めるために、データの見える化への取り組みは今こそ重要です。
2023年9月12日
著者紹介
- DX推進支援部 ICT活用推進課
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