私から見た103万円の壁(アルバイト篇)
内田博史
リスクマネジメント所得税の課税対象になる年収が、103万円から123万円に引き上げられる方針です。
政府はさらに178万円への引き上げを検討していますが、どういう影響があるのでしょうか。
まずは、103万円 ⇒ 123万円 となった場合
これまで103万円以内でしか働けなかった方が、123万円まで働けるということです。
つまり、単純計算ですが年間20万円、月々換算ですと、なんと約2万円も手取りが増えることになります。
たしかに収入アップはうれしいことですが、どのように活用していくのかがポイントです。
■消費に回す
コロナも明け、外食や旅行への支出が増えてきた今の世の中です。
このために仕事を頑張る!というのも1つの選択肢ですよね。
それでは、消費以外に資産形成という視点から見ていきましょう。
◆資産形成 その1:貯蓄に回す
将来の生活や年金に対する不安が増している昨今、貯蓄することも考えますよね。
しかし、物価は上がっているのに、賃金の上昇はまだそれに追いついていないどころか、銀行の預金金利も上がっていません。
金利の上昇を期待して貯蓄だけに頼るのも、1つの選択肢ですが、それが最善かどうかは状況によります。経済の動きやご自身の目標などを考慮して、貯蓄以外の選択肢も検討することが重要になってくるのではないでしょうか。そこで、別の視点から見てみます。
◆資産形成 その2:投資に回す
その1でもお話しましたが、将来に対する不安が増しています。
そういった中で中長期的な視点で、貯蓄以外の資産形成にも目を向けてみましょう。
増えた月々の収入を、NISAなど様々な金融商品を始めてみるのは、いかがでしょうか。
NISAは税金面でもメリットがあります。
例えば、通常、株式や投資信託などの金融商品で得た利益(配当金や売却益)には、約20.315%の税金(所得税+住民税)が課されますが、NISA口座を通じて得た利益は、非課税となります。
NISAにつきましては、以下のコラムもご参照下さい。
『 豊かな老後を過ごすために~老後資金の作り方~ 第2回 NISAを活用する! 』
○○の資金を貯めたい、老後の備えに役立つ内容ですので、ぜひご検討下さいませ。
次回は、( 社会人篇 )です。お楽しみに。
2025年1月29日
著者紹介
- 経営プランニング部 営業推進室
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